2つの説によって生まれた陰陽五行説
古代中国の自然哲学で、世の中の万物を木・火・土・金・水の5つの要素から構成され循環していくという考えがあります。
これが五行説。
その五行説には助け合ったり反発し合ったりする作用があります。
それをまとめたものが以下の表になります。

それとは別に、万物は「陰」と「陽」の2つの気から構成される陰陽説があります。
気とは、ガス状で微粒子のようなものであり、小さな集合点の密度が薄いと空中を漂い、密度が濃いと物体になるとされていました。
この気は呼吸によって体内に取り込む為、様々な生き物や物質への作用、更に精神的な部分まで影響していると考えられてきました。
しかし、1つだと熱い寒いなどの相反現象の説明ができない為、「陰」と「陽」2つになったと言われています。
これら2つの説はどちらも世の中の事象を解明する為の自然哲学とされていて、「五行説」と「陰陽説」が結びつくことでより複雑な事象を捉えることが可能となったんですね。
こうして全ての事象を解明する自然哲学・自然科学としての機能を持った、陰陽五行説と呼ばれることになります。
和漢薬膳による五味調和
東洋医学がバランスの医学と言われる要因には、こうした五行説の考えがあるからなんですね。
和漢膳ではその中に五味調和があります。
このように表にまとめてみました。
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