“薬膳”と”和漢薬膳”
あなたはこの違いが分かりますか?
薬膳は中国の食文化で、いわば純粋な中華料理になります。
和漢薬膳は東洋医学の「薬(医)食同源」の考え方をもとに、その人の証(和漢薬膳では体質の事を証と言います)に合わせて食材や和漢食材を選んで作る健康料理なんですね。
中国3000年の間、食べ続けられてきた薬膳に、現代栄養学の知識をプラスし、一人一人の証に寄り添ったオーダーメイドな健康料理を和漢薬膳といいます。
つまり、簡単にまとめると、
“薬膳”=中華料理
”和漢薬膳”=現代栄養学×和食、洋食、中華料理
と、なるんですね。
3000年食べ続けられた薬膳をグローバルにアレンジした日本型薬膳になります。
一目瞭然ですが、世の中の薬膳と和漢薬膳はひと味もふた味も違いますよ。
和漢薬膳の考え方は、中庸を正としてしています。
※中庸=中間のこと=健康
例えば「焼きナスにショウガ」であれば、ナスは体を冷やす食材、ショウガは体を温める食材、
このように寒熱の食材を組み合わせたのが和漢薬膳料理となるんですね。
もっと具体的に言うと、各自の証を見て、寒熱の判断をします。
もし寒であれば、熱の食材を。
もし熱であれば、寒の食材を。
そんな判断方法を知ることで可能性が広がります。
“女性特有の悩みを薬に頼らず解決したい”
”サプリに頼らず、美容と健康を手に入れたい”
”免疫力を高めて、感染症に負けない健康な体を手に入れたい”
”愛する子どもに自然で健康な食を伝えたい”
まさに予防医療に欠かせないんですね。
みなさんもご存知のみかんですが、冬にコタツでみかんというのも、みかんは体を温める食材で特にビタミンC、カロテンが多く含まれています。
更に、内側の白いスジは毛細血管を強くする成分であるポリフェノールの一種、ヘスペリジンが含まれています。
しかも最後に残った皮を乾燥させれば何ができると思いますか。
“陳皮”という和漢薬膳の生薬になるんですよ。
恐るべし、みかん。
生薬などの現存する漢方はすべて明代医学が基盤。
明代医学とは、中医学、韓医学、越医学、日本漢方の4つを言います。
これらは東洋医学の部類になります。
東洋医学、人を診る医学。
漢方の「心身一如」の考え方のもと、身体は繋がっていて、システムで治していく考え方。
各自の証(体質)に合った食材や和漢食材(生薬)を食べて、身体のバランスを整えていく栄養学。
ちなみに一般的に良く知られているのが西洋医学になるんです。
西洋医学、病気を診る医学。
37兆個の細胞の集まりと考えて、機械の部品のように悪い部分だけを取り除いて健康を保つ考え方。
食材のカロリーや栄養素を軸とした栄養学。
和漢薬膳では、各自の健康状態を気血水論、陰陽論、五行説を用いてパロメーターを診ていきます。
紀元前10世紀(3000年前)から始まったこの栄養学を、自身のライフスタイルに取り入れる事で、身体のバランスの崩れが早く整うのも魅力です。
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“冬虫夏草”
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