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サッカー指導論 #0 ー私のサッカー論

サッカーは「楽しむ」もの


サッカーは精神修行じゃない。楽しむものだ

サッカーは、精神を鍛えるための修行でも、人格形成のための道具でもありません。
つらいことを我慢することが目的ではなく、サッカーは本来「楽しい」もの。

楽しいからこそ、子どもは夢中になります。
家庭用ゲーム機やスマホゲームに熱中する子どもが、寝食を忘れて次のステージを目指すように、楽しいからこそ努力できるのです。

夢中になれるから、自然と上達する。
それがサッカー上達の一番の近道だと、私は信じています。


サッカーは「チーム」でやるスポーツ

子ども時代は、ドリブルやシュートの個人技だけで勝ててしまうことがあります。
テクニック重視のスクールや、結果を求めるクラブチームではそれも有効です。
しかし、上のレベルに行くと、必ず自分より上手な選手が現れる。

そのとき、個人技しか知らないと通用しなくなってしまう。
だからこそ、早い段階から「仲間を活かす力」を育てることが重要だと考えています。

チームとして機能する力。
他人を理解し、尊重し、連携する力。
これはサッカーだけでなく、社会で生きていくために必須のスキルです。


「判断力」を育てるサッカーを

私の練習では、状況判断能力を高めるシチュエーショントレーニングを重視しています。

サッカーの試合は状況が常に変化します。
一瞬で攻守が入れ替わり、誰も指示してくれません。
その場で自分で判断する力が、試合を左右するのです。

これは人生にも通じます。
「今、どうすべきか?」を瞬時に判断する経験を積んだ選手は、
サッカー以外の場面でも強い決断力と対応力を発揮できるのです。


個人技は「自分でやるもの」

個人のテクニックは、「ボールと自分」の関係で磨けます。
だからこそ、集団でやる時間は、個人練習ではなく「人との関係性を学ぶ時間」に使いたい。

試合中、ボールを持っている時間は平均して1~2分程度
それ以外の時間に何を考え、どう動くかがサッカーの本質です。

私の練習は1回1時間強。
その時間で上手くなるのではなく、その時間が「考え方を変えるきっかけ」になることが目的です。


教えすぎない、考えさせる指導

サッカーが上手くなる子は、「学んでいる」子です。
「教え込まれている」子ではありません。

大人があれこれ指示しすぎると、子どもは自分で考えなくなってしまいます。
「ドリブル!」「逆サイド!」という指示が飛び交う中で育った子は、
指示待ち人間になってしまう危険がある。

私では、あえて答えを与えすぎない
自分で考え、気づき、必要性を感じて行動できる子は、**強い「個」**を持つようになります。

「教えられた子はもろい。学んだ子は強い。」
この考え方を大切に、学べる環境を整えることがコーチの役目だと考えています。


周囲への「感謝」を育む

子どもがサッカーに取り組めるのは、家族の支えがあってこそ。
食事、送迎、用具、洗濯、月謝……。
そのすべてに「ありがとう」の気持ちを持てるかどうか。

将来、プロ選手になったときにも、周囲への感謝を忘れない人間性が問われます。

「プレーできることは、当たり前じゃない」
その気づきを持てる子こそが、本当に素晴らしい選手になれると信じています。


まとめ

サッカーは楽しむもの。
仲間とともに考え、判断し、自ら学ぶスポーツです。

大人が教え込むのではなく、
子どもたちが夢中で学べる環境や考えを整えること。

そして感謝の心と、世界に目を向ける視野を持つこと。

それが、私のサッカー指導の原点です。

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